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Amazon.comのプライム会員向けにKindleを無料で提供することにしたらしい。
こうなるのだと予想することは難しくはない。電子書籍リーダーと電子書籍コンテンツはお互いに非常にわかりやすい補完財だからだ。…
Amazonは電子書籍コンテンツの流通を牛耳ることで利益を得たいのだ。そのためには電子書籍リーダーは安ければ安い方ほどいい。またコンテンツとプラットフォームは鶏と卵の関係で、十分たくさんのユーザがいなければコンテンツホルダはそこにコンテンツを流通させたいなどとは思うはずはなく、十分たくさんのコンテンツがなければユーザはそのプラットフォームを選択したいと思うはずはない。だから、Amazonが出版社とハードな交渉をする一方で、究極的にはエントリモデルのKindleを無料で配りたくなるのは必然なのだ。
そして一方でAmazonは電子書籍リーダー市場を独占する必要はない。それがAmazonフォーマットの書籍を読める限りにおいて、消費者が多様な電子書籍リーダーを選択できることはAmazonにとって望ましいのだ。KindleのEインクのディスプレイは書籍を読むには非常によいものなのだが、それを貧相だと感じるヤッピーがいるのも事実で、そういう人たちがiPadのようなハイエンドの端末を選択できることはベゾズにとって望むところに違いない。
逆にiPadを売りたいジョブズとしては究極的には出版社が窒息しない程度にコンテンツが安い方がいい。しかしAmazonへの牽制球として、iBooksストアでは出版社が価格を決めていいことにしてしまった。本来はコンテンツをコモディティにしてしまいたかったはずが、価格決定権を手放してしまったのだ。一方でベゾズの方はというとKindleを無料にしてしまった。ここからジョブズがどういう手にでるのか。これは難しい。
"#kindlejp AmazonがKindleを無料で配る理由 またはiPad vs Kindleという構図が誤っているのはなぜか。 - *「ふっかつのじゅもんがちがいます。」withぬこ
友人の須藤さんの超マトモなエントリ。
というか、kindleが負けただの、iPadが勝っただのとデバイスに囚われて偉そうに予想している方々の言説を見るにつけ、なんだかなと思っていたが、このエントリのようにそろそろ冷静な話がでてきても良いよね。まあ、TechCrunchやEngadgetがデバイスの勝ち負けにこだわるのはしかたないだろうけれど。
ところで前々から思っていたけれど、なんで半分くらいのアゴルァな人々は浅学早書きが多すぎるのかね。自分のブログには載せるのを憚られるようなチャレンジングなエントリを載せる人が多いよね、なせか。レフェリーや編集が入っていないし、ダメな書き手が淘汰される仕組みもないから、現状の件の場所はある意味、玉石混交の恥の「書き」捨て場になってるよね。それとも「言論プラットフォーム」だから全ての言論ならばOKという方針なんだろうか?
(via kashino) (via semi) (via yuco)



